考える、のススメ(別館)

大学1年の中学受験塾の講師を皮切りにいつしか指導歴28年。普段の授業で気づいた事などを綴っています。

国語

読解力を上げる 4つのポイント-中3 国語 「握手」

今、生徒さんは学校で井上ひさし氏の「握手」を習っています。 「握手」はどの学校も国語の題材として扱う文章で、まさにこの「握手」こそが、作中の人物の心の動きを表しています。 しかしながら、文頭に出てくる「握手」と、文末に出てくる「握手」の違い…

現代文授業の必殺技!(注意事項あり)

生徒さんの定期テストが近いです。高校2年生の今回の現代文は、夏目漱石のこころ名作ですね〜。だいたい高校生が引っかかる文章として、2つあるのですが、そのうちの1つが、この「こころ」です(もう1つは「舞姫」)。引っかかる要因としては、・文章が長すぎ…

親子バトル、回避方法!

先日の「ケアレスミスが多い子は、音読が出来ていない」 と、「こうやります!音読の確認方法」 に続き、今日は、お子さんを勉強を見ている時に起こる「親子バトル、回避方法」についてお伝えします 親子バトルほど、時間もお互いの労力もロスするものはあり…

こうやります!音読の確認方法

昨日の「ケアレスミスが多い子は、音読が出来ていない」で、音読の重要性についてお伝えしましたが、では、具体的にどうやるの? というやり方をお伝えします お子さんが音読する時は、 必ず同じ文章を見る! ことが大切です‼️ お子さんの音声をただ横で聞い…

ケアレスミスが多い子は、音読が出来ていない

小学校の宿題に必ず出されるもの…それは、「音読」ですね!小学3年生の我が子も、昨日は音読の宿題がありました。あの音読の宿題は、親が確認したか必ずサインをしないといけないのですが、ただ聞いてサインして終わりにしていませんか?音読の宿題を甘く見…

本が読めなくて読書感想文で困っているお子さんをお持ちの方へ。裏ワザです!

早いもので夏休みも終盤戦突入となってきました。 このところ、私は毎日のように生徒さんの読書感想文の添削を行っております。 読書感想文は、「本を読んだ」という行為があっての感想文になるのですが、私が教えている生徒さんの中には、他の宿題に追われ…

国語は解答欄の文字数も重要!

生徒さんが学校の問題を解いて答え合わせをした、というので、内容をチェック あ~!問5の答え、間違って写しているよ! 「え~、ホントですか?」 これが答えになるワケないじゃん!解答見直してみなよ! 私は模範解答をみて 違っている と判断したわけで…

応用力をつけるのにオススメな問題集 ー(注)基礎が出来ていない子には逆効果です!

先日の「『夏に差がつく』とはどういうことなのか?」の記事で、公立小学校に通っている方には、教科書ぴったりテストをオススメしたのですが、 教科書レベルではなく、もっと応用力をつけるにはどの問題集が良いのですか? という質問を頂きましたので、今…

国語の解答欄の幅は重要❗️

今日も国語についてです。生徒さんが記述式の国語の設問に答えている時、マルにならない回答で一番多いのが、「答えに必要な語句が入っていない」という点です。必要な語句が入っているかいないかは、実は解答欄で見分ける方法があり、写真のように解答欄が…

お子さんの読解は今どのレベルなのか?-「国語が出来ません」の前に知っておくこと

(センスの良い落書き) 「国語が出来なくて困っています」 今日もまた国語に関してご相談を受けました。 「国語が出来ない」と一言でいっても、実際どのレベルで出来ないのかによって対策が変わります。 例えば、今日、生徒さんが解いていた国語の問題。 「…

国語の読解問題で点数が取れない1番の理由とは

我が子が国語の問題を解いていました。「『ぼく』のかあさんは、どんな人ですか。」という問題で、「ママ、あっくん(※子どもの名前)、このお母さんのこと知らないんだけど」 と、質問してきました。 あ~、マズイ 国語の読解で一番点数が取れない解き方を…

読書感想文の課題図書を借りる予定なら、お早めに!

どの学校でも毎年夏休みの宿題に出されるものといえば、 読書感想文 があります。もう夏の風物詩のような感じです。 多くの学校では、青少年読書感想文全国コンクールで出されている課題図書から1冊選んで書くように言うのですが、この課題図書、実は公立図…

小学生の辞書で大切なこと

「はい!意味を調べる!」私は授業中、何回もこのセリフを言っています。意味調べは徹底してやってもらっています。これは、国語を教えていて、結局のところ、どれだけ言葉の意味を知っているかで、国語の力が変わってくるからです。ところが、生徒さんそれ…

古文・漢文で点数を上げるには、一に音読、二に音読!

今日は朝から古文の資料作り。誰しも一度は学校でやったことがある、「平家物語」の冒頭部分の作成です。 私立中学だと、この部分は丸暗記しなくてはなりません。学校によってはこの冒頭部分を全文書かせたりしますからね。公立は高校で書かせるところが多い…

「話をよく聞きなさい」が私立は定期テストに入っている❗️

「話をよく聴きなさい❗️」私も子どもによく言っています学校でもよくあることなのでしょう。公立では出題されませんが、実は私立は「日本語のヒアリングテスト」を定期テストに入れられています。国立付属も入っている学校が多いですね。英語のヒアリングテ…

子どもの漢字を教える時に、非常に便利なアプリ❗️

子どもの宿題で必ず出される漢字。書き順があっているのかに始まり、「ママ、この漢字なんだっけ?」に答えなくてはなりません。いちいち子どもの教科書を見直したり、パソコンで調べたりするのは非常に手間がかかるので、スマホでパッとわかるアプリをご紹…

助詞の使い方を絵で説明。わかりやすい!

あっくんの学校で小6の教室に貼ってある助詞の説明。凄くわかりやすい!なるほど~、こうやって理解させるのか。教室にずっと貼ってある、ということは、ひっかかる子が多い内容なんだろうな。あっくん、微妙に日本語の助詞でひっかかっているので、このポス…

干支はいつ覚えるのか?

(国語塾のカリキュラム作成の一コマ。色々考えて作っているのです)幼稚園児に国語を教えるお仕事(国語塾)をしています。「国語塾」という名前は、一番最初に体験授業をした際に、4歳児の園児さん達が「国語塾だ~!」と言ったので、それをそのまま採用しまし…

良い絵本と、内容を要約している絵本

今日は朝から図書館で、本選び。私が監修している「小学生に国語を教える塾」で使用する本の選定です。同じタイトルの本でも、文章に差があるので、中身をよく確認しなければなりません私があっくんにと買った絵本の中で、作者にひかれて中身をよく確認しな…

小学生に中学校の教科書を読んでもらうのは良いかも!

(脱ゆとりになってから、厚くなった教科書)今日は小学生に文学史を教える。文学史はテストに出やすいのに、あまりしっかり勉強している子が少ない、という単元。だれだれが何を書いたのか、を機械的に覚えさせても面白くないので、なるべく実際の文章を普…

小説を読ませるなら「青い鳥文庫」なんだけど

生徒さんに「伊豆の踊子」を読んでもらう必要性があったので、「青い鳥文庫」を用意する。有名な小説だと、「青い鳥文庫」でなくても、他の文庫本でも良いのだが、昔の小説であればあるほど、使われている漢字が難しく、読めないものも多い。なので、全部の…

比喩が弱い子には「たとえのことば」の絵本!

比喩が弱い子にうってつけの本!ことばがいっぱい言葉図鑑(7) [ 五味太郎 ]¥1,260楽天五味太郎さんの「たとえのことば」の絵本です。ライオンが色々なライオンに変わります。例えば、コーヒーを飲みながら雑誌を読んでいるライオンは、「にんげんのような…

辞書の引き方マインドマップ!

講師の人の説明にホワイトボードに描いたので、せっかくなので、ブログにアップ辞書の引き方マインドマップ!急いで説明していたので、セントラルイメージ(真ん中の絵)が一色なのですが(本当は三色以上で画く )、そこは目をつぶって頂き、右上から時計ま…

「かさじぞう」は手ぬぐいじゃなかったけ?

幼稚園で「国語塾」をやっています。読み聞かせの徹底をしていますが、今回読み聞かせに使う「かさじぞう」。色んな絵本があるので、どの絵本でやるのか選んでいると・・・あれ? 並んでいた「かさじぞう」に最後にあげたのは「てぬぐい」ではなかったっけ?…

「桐島、部活やめるってよ」って、今や中学入試に出題されちゃうのね

幼稚園で国語を教えるカリキュラムを作成しています。あ~だ、こ~だ、とスタッフの人達と喧々諤々、園児さんにとって一番良い方法を考えながらの作業です。私は、小学校から教えている生徒さんを大学入試までずっと続けて教えていることが多いので、その経…

そろそろ「あさきゆめみし」を読んでもらわなければ

3学期に入り、学校で教わる古文の文章レベルが上がる時期となりました。そろそろ「あさきゆめみし」を読んでもらわなければ。あさきゆめみし(1) [ 大和和紀 ]¥693楽天私立の中3、もしくは高校2年ぐらいで習う「源氏物語」。文法が難しいこともあって、…

「竹取物語」を絵本で読んでみる

「竹取物語」中学の国語でも、高校の国語でも習う、とても大事な物語。テストでよく出題されるのは、冒頭の「今は昔、竹取の翁というものありけり。・・・」の箇所。ここを、今、幼稚園の園児さんに暗唱してもらっているのだが、「絵本で話を読んでみたらど…

SAPIXのマンスリー

昨日の国語。SAPIXのマンスリーのやり直し。記述は、生徒さんの回答のどこをどう直すと良いのか、実際に書き直していくのが一番まぁ、本文のどの辺りを答えにすれば良いのかが、ある程度わかっていることが大切だけど。理由の箇所を具体的に説明しすぎてはい…

土ぼこり

このところ、「理科」を教えるのがなかなか難しくなっているのだが、国語もまたこのところ理科に負けていない(苦笑昨日の授業でひっかかったのは・・・「土ぼこり」「土ぼこりってなんですか?」と生徒さん。土ぼこりって、乾燥している校庭で走ったりする…

検非違使忠明は、「とぉ!」と降りたと思う

今日は古文。宇治拾遺物語の「検非違使忠明の事」をやる。このお話は、今で言う警察官である「忠明」が、清水寺で若者とけんかをした話であるが、私が一番おもしろいと思うのは、この後半のところである。生徒さんに和訳をしてもらいながら、それを絵で書い…