そろそろ「あさきゆめみし」を読んでもらわなければ
3学期に入り、学校で教わる古文の文章レベルが上がる時期となりました。
そろそろ「あさきゆめみし」を読んでもらわなければ。
私立の中3、もしくは高校2年ぐらいで習う「源氏物語」。
文法が難しいこともあって、古文学習の集大成的な役割となり、「竹取物語」からスタートした古文も、最後は「源氏物語」で終わりとなる。
源氏を教えるときは、まず最初に家の造りの絵を描き、
昔は窓ではなく、御簾で外と廊下が仕切られてる
などの説明をしなくては、話のイメージがつかない。
登場人物も多数出てくるし、学校も時間の関係で途中の段を飛ばして、「明石の君」とかやるので、なぜ今こうなっているのか、という説明を入れないといけないことも多々ある。
(一応、教科書にも簡潔にいきさつの説明が載っているが、あの部分を生徒さんは読んでいない)
源氏は、内容に入る前にやることがとても多いので、いつも宿題に「あさきゆめみし」を生徒さんに渡し、
次回の授業までに読んでくること
とやってから、内容に入るようにしている。
源氏物語、海外でも有名なので、きちんとやっておいた方が良いです。
日本に来る外国の人は、日本が好きだから来る人も多く、私は過去、
「大学で源氏物語をやっていた」
というイタリア人女性に出会ったことがあります。
私が
あの中で誰が好き?
と聞いたら、
名前忘れちゃったけど、后になった自分の子どもを、バックヤードで見守っていた人
と答えるので、
「Oh! "Akashi No Kimi(明石の君)" !」
と言ったら、
「Yes!」
と言われました。
彼女は、源氏物語に漫画があることを知らなかったらしく、私が持っている「あさきゆめみし」を見て、感動し、
これ買うわ!
と叫んでいました。
ラブコメ好きな生徒さんには、「源氏物語」はまると思うんけどね。
「古文」というフィルターで読まない選択をしているのはもったいない。
教養を深める上でも、「あさきゆめみし」を読みながら、楽しんで勉強しましょ