小学生に中学校の教科書を読んでもらうのは良いかも!
(脱ゆとりになってから、厚くなった教科書)
今日は小学生に文学史を教える。
文学史はテストに出やすいのに、あまりしっかり勉強している子が少ない、という単元。
だれだれが何を書いたのか、を機械的に覚えさせても面白くないので、
なるべく実際の文章を普段から読んでおいてもらい、話の内容を押さえた上で
文学史でまとめをすると、理解が早い。
「高瀬舟って誰でしたっけ?」
あれ?! 高瀬舟読んでなかったんだっけ?
罪人を船で連れていくときに、なぜ罪を犯したのか聞いて・・・
「その話、読みたいです!」
中学生の教科書に高瀬舟が載っているので、中学生の教科書を引っ張り出して
これに載っているよ。
(注:上記写真の教科書には載っていないです)
と、渡す。
すると、目次をみた生徒さん
「高瀬舟以外にも、面白そうな話がたくさん載ってます!
『月の起源を探る』 とか!」
そうか! 自分がやらなくてはならない教科書でなければ、そうやって客観的に
教科書を見ることが出来て、「おもしろそうだ」と思えるのか!
教科書は、もともと生徒さんが興味を持つように各教科書会社が作成していて、
実は内容が面白いものが多い。
だけれど、いざ、自分がやならければならない「勉強」となった途端、それが
面白い、と感じるものではなくなってしまう。
現に、この教科書を使っている中学生の生徒さんは、「面白い」なんてことは言わない。
小学生に中学生の教科書を読んでもらうのは、語彙力を鍛える上でも良いかも!
よし、この夏休みに取り組んでみよう!
ちなみに、「高瀬舟」が載っているのは、光村出版の中学3年生の教科書です。