考える、のススメ(別館)

大学1年の中学受験塾の講師を皮切りにいつしか指導歴28年。普段の授業で気づいた事などを綴っています。

検非違使忠明は、「とぉ!」と降りたと思う

今日は古文。

宇治拾遺物語の「検非違使忠明の事」をやる。

このお話は、今で言う警察官である「忠明」が、清水寺で若者とけんかをした話であるが、

私が一番おもしろいと思うのは、この後半のところである。


生徒さんに和訳をしてもらいながら、それを絵で書いていく。


『蔀(しとみ)の下の一枚をわきに挟みて、前の谷へ踊り落つ。』 えっと、

『蔀(しとみ)を 脇に挟んで、前の谷へ踊るように落ちた。』 」


「うんうん、それで」



『蔀、風にしぶかれて、谷の底に鳥のゐるやうに、

やをら落ちにければ、それより逃げて往にけり。』


だから、

『蔀が風の抵抗を受けて、谷の底に鳥が止まるように、

そっと落下して行ったので、それから逃げ去った。』



「 よーし! こんな感じだ!」


出来あがったのは、こんな絵。



花まるは太陽と似ているかも!


「蔀(しとみ) というのは戸なんだけど、この戸を忠明は、両脇に挟んで、

「とぉ!」 と清水寺から飛び降りたんだね。

ほら、 仮面ライダーが高い建物から飛び降りてくる感じだよ!」


「ちょーわかりました!ニコニコ


この絵の説明は、ことのほか受けが良く(?!)、生徒さんは、

「写メります!」

と言って、写メして帰りました。

今日の絵は、なかなか良く描けたと我ながら思う。

古文は、話が面白いねビックリマーク

元の話が面白いから、面白く伝えやすい教科だといつも思う。


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