検非違使忠明は、「とぉ!」と降りたと思う
今日は古文。
宇治拾遺物語の「検非違使忠明の事」をやる。
このお話は、今で言う警察官である「忠明」が、清水寺で若者とけんかをした話であるが、
私が一番おもしろいと思うのは、この後半のところである。
生徒さんに和訳をしてもらいながら、それを絵で書いていく。
「 『蔀(しとみ)の下の一枚をわきに挟みて、前の谷へ踊り落つ。』 えっと、
『蔀(しとみ)を 脇に挟んで、前の谷へ踊るように落ちた。』 」
「うんうん、それで」
「 『蔀、風にしぶかれて、谷の底に鳥のゐるやうに、
やをら落ちにければ、それより逃げて往にけり。』
だから、
『蔀が風の抵抗を受けて、谷の底に鳥が止まるように、
そっと落下して行ったので、それから逃げ去った。』 」
「 よーし! こんな感じだ!」
出来あがったのは、こんな絵。
「蔀(しとみ) というのは戸なんだけど、この戸を忠明は、両脇に挟んで、
「とぉ!」 と清水寺から飛び降りたんだね。
ほら、 仮面ライダーが高い建物から飛び降りてくる感じだよ!」
「ちょーわかりました!」
この絵の説明は、ことのほか受けが良く(?!)、生徒さんは、
「写メります!」
と言って、写メして帰りました。
今日の絵は、なかなか良く描けたと我ながら思う。
古文は、話が面白いね
元の話が面白いから、面白く伝えやすい教科だといつも思う。
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