質問されたら、その質問された問題だけ教える
(ほのぼの教えられるとお互い良いのですが・・・)
今日、教え方を教える機会があったので、私にとって当たり前だと思っていることを
言うと、「なるほど~!」と言われたので、伝えたことを覚書。
数学や算数は、
「この問題がわからない」
と言われたとき、教える側では「この問題の前にあの問題がわかってないなぁ」と感じることが
度々あります。
なので、聞かれた問題の前に、その問題を解く上で必要となる定理や公式が解けるのかを
確認するため、聞かれていない別の問題の説明を始めますが、実はこれ、学年が上がるに
連れて、良いことではありません。
なぜか。
聞いている側は、そもそも質問した問題に対しての解き方だけ聞いているのであって、
その問題を解く上で〇〇が必要だ、などということは気づいていない(もしくは知らない)
のです。
このため、教える側が、「この問題を解くには先にこっちの問題だ」と言って説明しても、
聞いている側は、
「そんな問題は質問していない!」
と思って、その説明を聞いていません。
なので、教える側は、
step1:まずは質問された問題だけ教える
step2:その上で、質問された問題を解くのに必要な公式や
問題を説明する
の順でやった方が良いです。
ただ、質問してきた側が、「その問題を次も解けるようにしたい」なのか「とにかく早く
終わらせたい」なのかによって、step2 の解説を聞くか聞かないかがありますので、
質問してきた側がどちらなのかも見極めなければなりません。
基本定理や公式がわからないのに、ただその問題の解き方だけ教えても、
実力はつかないのですが、2回目に解き直したときに「この前解いたのに、
なぜ今日また解けないんだろうね」と言って、説明すれば納得します。
なかなか忍耐のいることですが、説明しても聞いていないもしくは、ケンカに
なるのなら、最初から説明しないで、時期を待つのがベストです。