わり算で、あまりを「・・・」と書き、全部バツがつけられている生徒さん
(文科省サイトより)
新学習指導要領が始まって、小学校では、はや3年。
いくつか変更点がある中で、かなり余波が出ているのが、あまりの表記。
ずっとわり算をしたときのあまりの表記は、「・・・」で大丈夫だったのだが、
新課程に切り替わってから、「あまり」とひらがなで書かないといけなくなった。
これがなかなかやっかいで、先取りをしていた生徒さんに影響が出てしまった。
小学1年のときから、算数をどんどん勉強していた生徒さんは、もう「あまり」は
「・・・」で書くのが身についていたので、学校では確かに「あまり」と書くのは
習ったけれど、ついテストには「・・・」と書いてしまう。
すると、学校の先生は、数字は合っていても、「あまり」の表記でないために、
全部バツをつける。
「ひどくないですか! 『なんで、「あまり」と書いてはいけないんですか?』って
聞いたら、『私はそんな風に教えていません!』 って」
教科書会社のHPを見ると、「あまり」を「・・・」と書くことは問題ない(もちろん
説明をした上であるが)って載っているんだけどね。
しょうがない、学校の先生がそのルールで教えているんだったら、そのルールに
従わないと。
点数をつけるのは、私ではなくて、学校の先生だからね。
学校の言い分もわかる。その後に出てくる
わられる数=わる数×商+あまり
の式を理解させたいから、「あまり」の認識を高めておくために、表記を「あまり」で
統一させたいんだよね。
でも、だからって数字は合っているのに、全部バツにすることはないんじゃないかな、
とは思うけど(△にして、次回から気を付けてね、としておけば良いのでは)。
他の生徒さんのクラスでは、「・・・」でも良いところはあるようだ。
「あまり」か「・・・」かが問題ではなくて、「あまりのある計算」の計算方法が身について
いるかの方が大切なんじゃないかな、とは思う。