考える、のススメ(別館)

大学1年の中学受験塾の講師を皮切りにいつしか指導歴28年。普段の授業で気づいた事などを綴っています。

「男の子のしつけに悩んだら読む本」

「男の子のしつけに悩んだら読む本」


本の題名通り、「男の子のしつけ(子育て)について悩んでいる方」にオススメの本です。
私が特に参考になったのは以下の3点。


1.性別が違うのだから言動をあまり気にしない
2.10回は言わないとわからない
3.「〇〇したら、△△しよう」など、伝えた方を変える



1.性別が違うのだから言動をあまり気にしない
女性がちょっとした子どもの変化でも気付くのは、子育てをしていく上で大切なことだと思います。特に子どもが小さければ小さい程、様態の変化は急激に起こるため、ささいなことも見逃すわけにはいきません。そして、これが子どもの全てに及ぶのが、子育てのイライラの元にもなっているのだと思います。
一方、男性は女性ほど元々色々なことが気にならないのだと思います。それこそ妻が髪を切ったことにも気づかないように、子どもが服を散らかそうが、動きまわろうが、人に迷惑をかけていなければ何をしても気にならないのです。
男の子は、母親とは性別が違うので、見方・感じ方・受け取り方がこちらが思っていることと違うのが当たり前、と受容するところが子育てイライラが低減するポイントなのだと思いました。


2.10回は言わないとわからない
これは普段、実際に子どもに勉強を教えている時でも感じていることですが、わからない子は1、2回言っただけではわからないのです。わからないというより、正確に言うと「忘れる(忘れた)」になるのだと思います。例えば問題文ををよく読まないで設問を解こうとする子がいると、「よく読みなさい」を1、2回言っただけでは効果を期待出来なくて、毎回繰り返し言い続けて、「あっつ、読まなくちゃ!」となることが多いです。
子育ても一緒で、「いつまで起きてるの!何回言ったらわかるの!」ではなく、「もう寝なさい」をそれこそ10回繰り返さないと「寝ないとダメだ!」にはならないのだと思いました。子どもに何かを伝える時は、この「10回は繰り返す」とともに、次の「伝え方を変える」の大切です。



3.「〇〇したら、△△しよう」など、伝えた方を変える
つい「早く着替えないと連れて行きません」的な賞罰系の言い方をしてしまいがちなのですが、「着替えが終わったら、外に遊びに行こう」のように、「〇〇したら、△△しよう」と賞罰系ではない言い方をした方が子どもにはわかります。もちろん、1回言ってわからなかったりするので、「着替えが終わったら、遊びに行こう」をそれこそ10回は繰り返さないとわからないこともあります。
また、どうして欲しいのかの行動で伝えることも大切。
「どこいくの!」ではく、「戻ってきなさい」
「なにしてるの!」ではなく、「片付けなさい」
感情的な言い方になりがちですが、それでは全く行動に変化がないので、何をして欲しいのかを伝えるようにするのがコツだそうです。


私には、一人息子がいるのですが、どうして服をすぐに散らかすのか、どうしてママが注意しても3秒後には忘れるのか、どうして夫はこういった振る舞いに無頓着なのか、と数々の「どうして」がありました。ですが、この本を読んで理由がよくわかりました。

 

今でも頭では理解しつつも、つい言いすぎてしまうことがありますが、それでもこういうことだと知ってると子どもの接し方は全く違ったものになります。上記3点以外にも参考になる箇所はいくつもあるので、現在お悩みな方がいらっしゃったら、是非この本を一読してみてください。

 


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