夏休みの宿題を代行してもらった先の未来に起こる事
(今年の課題図書のポスター)
今日、ニュースを読んでいたら
夏休みの宿題代行業者についての記事がありました。
読書感想文や自由研究以外にも、問題集を代わりにやってくれたり、工作も作ってくれたりと、至れり尽くせりのサービスだそうです。
驚いたのが、
かなり仕事依頼が入っている
とのこと。
世の中にはそんなに自分のお子さんの宿題を代行する方がいらっしゃるんですか!
「学校外活動で時間がない」とか、「宿題の量が多すぎてこなしきれない」とか、「出された宿題がこの子には難しすぎるし、親がフォローする時間がない」とか、色々な理由で代行の依頼をされているのかもしれませんが、
そんなことをやっても、お子さんの未来には良いことなど一つもありません。
代行を依頼することで、その宿題が完成し、結果学校での評価が下がらないという、
近視眼的な結果をみれば、それは良いことだと思うのかもしれませんが、
お子さんが大学入試を受ける頃には、
暗記した内容を答えるというものではなく、
だからあなたは今までどう考えてきたのですか? 何についてどう思うのですか?
ということを聞かれるテストになります。
その時あなたのお子さんは、
宿題が大変な時はお金を払って業者に依頼する
ということを人生で学んでいるので、自分主体ではなく、他人依存の答えをするでしょう。
そこには、何も思考がうまれていません。
考えることを放棄して、表面的に見た目的になんとかその場をしのぐ
ということをしていると、お子さんが大きくなった時にそうでないお子さんと雲泥の差が生まれます。
お子さんが産まれた時、そういうお子さんに成長してもらいたい、と思いましたか?
違いますよね。
自分で自分の道を切り開いてもらいたい
と思いませんでしたか?
「時間がない」というなら、時間がない中でどうやって宿題をこなしていくのか学ぶきっかけになって良かったじゃないですか!今後のお子さんの人生を考えた場合、時間に余裕が生まれる、という状況になると思いますか?学校外活動をされているのなら、なおの事、時間がない中で宿題をこなす術を身に着けることが大切だと思いませんか?
「宿題の量が多すぎる」というなら、どうやってこの宿題の量をこなすか、例えば優先順位をつけてどんどん片付けて行く、ということを考えるきっかけになって良かったですよ。大量のタスクをこなす、というのは、お父さんが普段仕事でやられている事に近いので、是非お父さんとタッグを組んで「どうやってこなしていくか」を考えてみてください。お子さんの今後の人生、出される課題が減っていく、という人生にはなると思いますか?
「宿題のレベルが高すぎて、かつ親がフォローする時間がない」というなら、まずお子さんが今どこでつまづいているのか分析が出来る良い機会だと捉えましょう!フォローする時間がない、といっても、「時間はあるもの」ではなく「作るもの」ですよね?会社で部下が「時間がなくてこの仕事間に合いませんでした」と言ってきたら、「そうですか。それは仕方ありませんね」なんて言います?「時間は作るものだろう!」と言いませんか?365日お子さんの宿題をフォローしましょう、という話ではないのですから、テレビを消して、携帯の電源を切り、2日間ぐらい横について教えてあげてください。時間は「ない」と思えばありませんが、「ある」と思えば出てきますよ。「この子には難しすぎる」と思っても、案外つまづいているところがどこかわかれば、ぱっと解けるようになったりしますから。難しいと感じる課題でも、挑戦しようと前向きにとらえるお子さんになって欲しいと思いませんか?ほら、それを学ぶ丁度良い機会になりましたね!
お子さんの将来のことを無視し、「今さえ良ければ」と短絡的に考えて、宿題の代行を依頼するなんて、私は百害あって一利なしだと思います。
お子さんが輝く未来を願うなら、代行なんて依頼してないで、前向きに取り組むよう手助けしてあげてください。
頑張ったら頑張ったなりの事はありますよ。
安易な方に流れないで、ここはちょっと立ち止まって取り組んでみてくださいね!