考える、のススメ(別館)

大学1年の中学受験塾の講師を皮切りにいつしか指導歴28年。普段の授業で気づいた事などを綴っています。

数学が好きになるには、言葉の理解が必要だと思う

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(久しぶりに、微分をやりました)

夏休みなので、普段こちらに来れない生徒さんが来ます。その時教える科目としては、数学が多いかな。「ここがわかりません」と言われることもありますが、「どこがわからないかも、わかりません」の時もあります。大体、数学に限らず、その教科が苦手になってしまっている時、そこで使われている言葉の意味がわかっていないことが多いです。

例えば、「文字式」って何か?「方程式」って何か?「1次」って何か?「2次」って何か?・・・

なので、「わからない」と言われたら、まず文章中の数学の言葉の意味を先に聞きます。

『1次関数』って何?

「えっつ?y=ax+b 」

ん~、じゃぁ、1次方程式って何?

「えっつ?!」

そもそも『1次』って何? 『2次』って何?
(注:『1次」は未知数の最高次数が1ということ。つまり、ざっくり言うと xが1乗(1つ)の時は、1次、x^2の時は2次)

みたいに聞きます。ただ単に問題が解けるようにするだけでは、数学がよくわからないままなんとなく過ぎていってしまうので、言葉の意味から教えないと、なかなか理解できません。機械的に解けるようになっても、「数学って面白くないな」で終わってしまいます。

もし、お子さんに「この問題教えて」と言われたら言葉の意味が理解出来ているのか確認されると良いです。わからなかったら、辞書で調べさせましょう!

本当はどの教科も勉強していると面白いハズなんだけどね。知らない事がわかるようになるって、実は楽しい作業だし。

いかに楽しいということを伝えられるか、私も日々研鑽してます。