定期テストで行われる「捏造」と 驚く「学校の対策」!
(さすがにマークシートだと捏造は難しいですが・・・)
昨日の「コピペ」ぐらい、今、学校で問題視されている「定期テストの捏造」。
少し前までは、「カンニング」をする輩がいましたが、「カンニング」は厳格な
処罰をする学校が多く、いつしかカンニングから捏造へと変わっていきました。
(特に私立の場合、カンニングが見つかると「全科目0点」となる学校が多い)
どうするかと言うと、テストは受けます。
そして、テストが返却された後に、「捏造」が始まります。
(ケース1)
数学など、正解は、「-2」だったけれど、自分の答えは「2」だった。
当然、採点では「×」になりますが、テストが返却されたら答えがあっていた
友だちの答案をみて、すぐさま「-(マイナス)」を付け加えて、「-2」の
解答にします。そして、テスト解説後の「採点に間違いがあったら
今日中(or明日中)に申し出るように」と言われたときに、
「合っていたのに先生がバツしてた!」と言って、点数をもらいます。
(ケース2)
記号問題で、自分が書いていた答えは「ア」だった。
だけど、テスト返却後の解説授業で実は答えは「イ」だったことが
わかる。
すると、すぐさま答えを消して、本来の正解であった「イ」に直す。
そして、「先生が間違えてバツにした」と申し出て、マルをもらう。
(ケース3)
英語の単語を書かせる問題は、これも合っていた友だちの答案を
みて、すぐに正しい単語に書き直し、「なんでスペル合っているのに
バツするんですか!」と文句を言って、マルにしてもらう。
テスト返却後に、こういったことを言ってくる生徒がかなり増えています。
そこで、学校側は対策を取りました。
採点が終わった答案を、生徒に返却する前に全部コピーする。
「先生が間違ってバツをつけた!」
と言ってきた生徒には、その答案を一時預かり、前もってコピーしてあった
答案と照合することで、学校側は捏造を見破るようになりました。
ただ、学校の先生が採点する枚数は3クラスの受け持ちだった場合、
40人×3=120人分にもなるため、手間がかなり増えます。
このため、
・全教科一律コピーする学校
・一部の教科のみ(英語や数学)コピーをする学校
・ある一部の先生が自分が受け持っている科目のものだけコピーする
と、対応が分かれています。
東京では、お家の方がご存知ないだけで、結構な数の学校で
「答案コピーで捏造防止」をやっています。
(学校偏差値はあまり関係ない印象を受けます)
ただ、ここにきて、「答案コピー」をされているので捏造をしてもムダだ、
ということが浸透してきていて、捏造をする生徒が減少傾向のようです。
捏造してもムダ、ではなくて、点数が取れなかったらもっと勉強しよう、と
思わないもんですかね。
最後の大学入試で、結局困るのは自分なんだけどなぁ。